今日の雑学
歯磨き剤などに、フッ素の配合されたものが増えてきた。日本歯科医学会や厚生労働省も、虫歯予防にフッ素を積極的に利用しようという見解を発表している。フッ素は ▼ 海水、川の水、土の中などどこにでも含まれている。このフッ素が、虫歯予防に効果があるというのはどうしてか。虫歯は歯の表面が白っぽくなることからはじまり、そのうち歯に穴があき、神経に達して痛んでくる。歯が白くなった虫歯の初期を要観察歯といい、歯の主成分であるカルシウムが溶かされる脱灰と、唾液に含まれるカルシウムが歯に入って溶けたところを修復する再石灰化が同時に起こっている。このとき、口中にフッ素があると、脱灰を抑え、再石灰化を促して、虫歯の進行を食い止める。フッ素を利用した虫歯予防にはさまざまな方法がある。水道水に含ませる、食塩に添加する、錠剤で服用するなどの全身応用法は、国際的に広く行われ、大きな成果をあげているが、日本にはまだ導入されていない。日本では、次のような局所応用法が行われている。フッ素洗口は、低濃度のフッ化ナトリウム水溶液七~一〇ミリリットルを口に含んで、三〇秒~一分間ブクブクうがいをする方法で、予防効果四〇~六〇%。フッ素歯面塗布は、歯面にフッ素薬剤を塗る方法で、予防効果二〇~四〇%。塗り方には以下の方法がある。歯ブラシを使う歯ブラシ法、綿棒を使う綿球法、歯列に合ったトレーを使うトレー法、イオン導入法。このほか、フッ素配合歯磨き剤の使用では予防効果は二〇~三〇%となっている。なお、歯ブラシ法を使った虫歯予防が多くの地域、学校で行われ、効果を示すデータが報告されている。
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