今日の雑学
旧暦一二月の異称。『日本書紀』では十有二月あるいは季冬(孟冬、仲冬に続く三冬の末月)と書かれていて、これにシハスの読みをあてている。『万葉集』には一二月を詠み ▼ こんだ歌が一首ある。「十二月には泡雪降ると知らねかも 梅の花咲く含めらずして」(紀女郎)。音数律からいってシハスと読むのが妥当である。 シハスの語源については諸説ある。よく知られているのは、師(僧侶)が経をあげるのに奔走する月なのでシハス(師馳)とする説で、転じて教師が多忙な月と解釈されたりする。四季の果てる月なのでシハス(四極)、一年の終わりの月なのでトシハツル、ナシハツルという意味とする説もある。
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